技術で環境貢献
Y.N
職種:
環境リサイクル推進室 研究開発課 課長代理
入社:
2006年4月
出身:
八戸工業高等専門学校 機械工学科
環境のための技術を
八戸工場では、廃自動車のリサイクルを行っています。プレスされた状態の廃自動車をシュレッダーマシンで破砕。皆さんの身近にあるシュレッダーと同じ仕組みです。破砕された鉄は鉄筋の原料へ。一方、その過程で出てしまうゴミは炭化炉施設で蒸し焼きにして炭にします。こちらも鉄と同様に鉄筋の製造過程で使用をしています。この他、廃家電のリサイクル、鉄筋製造用の電気炉を活用した医療廃棄物及びアスベストの溶融処理、私のいる環境リサイクル推進室・研究開発課で立上げを行った低濃度PCB廃棄物のリサイクルも行っています。環境リサイクル推進室・研究開発課では新しい処理技術の開発や既存事業の深堀、市場調査などを行っています。
環境問題の解決に貢献
PCB廃棄物というのは、世界的に使用が禁止され、2027年3月までに全廃が定められている物質。PCB廃棄物は、かつて様々な電気設備に使われていた物質で、高濃度は国の施設で、低濃度は民間の認定業者で処理を行います。この低濃度PCB廃棄物処理をできるのが、当社含めて東北で5施設。以前は廃棄できずに頭を抱える企業も多かったようです。施設の立ち上げから稼働まで3~4年かかったプロジェクトでしたが、今では近隣の事業者さんから「PCB廃棄物を全て廃棄できた」という声も。少しは環境問題の解決に貢献できたのではと思います。
新たな課題を、新たな技術で
環境リサイクル事業というのは常に同じことを続けるのではなく、その時代ごとに様々な廃棄物が出てきて、それに対応していかなければならないんです。例えば、今は車をシュレッダーして、出てきたダストを燃やすというスタイルですが、今後は電気自動車が増え、エンジンではなくバッテリーのリサイクルをどうするかといった状況へと変わっていくと思います。新しい課題に対して、その都度取り組んでいく。それが私たちの役割なんじゃないかなと思います。
就活生のみなさんへ
私は学生時代、一部上場企業に対して「高い学歴でなければ上にいけない」といったイメージを抱いていました。ですが東京鉄鋼に入社してみると、自分の頑張り次第で何でも挑戦させてもらえる環境。入社前は「リサイクルってなんだかいいかも」というくらいの考えでしたが、今では新規案件の事業化に取り組み、社内外と調整を行う立場。関係各所の調整は苦労もありますが、その分新たな事業が立ち上がった際には、それ以上の達成感を味わえます。